Canon EF28mm F1.8 USM

Canon EOS 5D / Canon EF 28mm F1.8 USM

昨日のエントリーで発表しましたように、Canon EF28mm F1.8 を新品で買いました。
今回購入したレンズテストがこれ、カメラは５Ｄ、Ｆ2.2 等倍切り出し（クリックで拡大します）。

いかがでしょう、特に文句をつける部分が見当たりません。
この EF28mm は上のテスト写真を見てもらえば解るように、F2.2 からほぼジャスピンで色収差なくまともに写ります。
あとは撮影者の腕だけだよ！、と無言のうちにプレッシャーを掛けられているような気にさえなってきます。

等倍で凝視すれば、多少の色収差を確認することができます。
右側にグリーンのフリンジが、左側にはマゼンダのフリンジが見て取れます。
またこの画像はトリミングしていますから、オリジナルの周辺画像は、もう少し色収差が発生していると思います。
でも、このくらいならなんとかセーフではないかと思うのですがいかがなものでしょう。

まだ十分使用はしておりませんが、使用しなくてもそのポテンシャルは感じ取れる EF28mm F1.8 です。



実はこのレンズ、以前オークションで買いまして使っていました。
そのレンズのテスト画像が、これです。カメラは20D、F2.2です。（等倍に拡大します）

あまりに悲惨、ピンは大甘、描写はたるんでしまって、標本見本のような色収差。
笑えるでしょう。完動品で売るほうも売るほうだが、掴まされるほうにも問題があろう。


この 28mm というレンズは、APS-C で使うと、換算44mm程度で、やや広角の標準レンズとして使えます。
対して、35mm は、換算56mm程度で、やや望遠の標準レンズとして使えます。
中途半端だとおっしゃる方は、Sigma 30mm F1.4 という寄れないレンズをご使用ください。

私は、寄れるレンズがスキなので、Sigma 30mm は眼中になく、
APS-C の標準単焦点として 28ｍｍ を使っていました。EF の単では最初に買いました。


うわさによると、このレンズは F2.8 くらいからはシャープに写るというレポートと、
いやいや F4 でも厳しいというレポートが混在しています。
私の固体は、F5.6 でやっと写りだしました。

ところが、写る時にはとんでもない描写をします、めったにないですが、
声が出るような描写をすることがあるんです。
以下に、色収差バリバリのスカタンレンズを APS-C（20D or KissDN）で撮った サンプルを載せます。





以上、よかったサンプルです。でも９割はダメでしたね、気分のよい描写はしてくれませんでした。
メーカーに出すこと３回、これはこういう仕様だとあきらめて売りはらい EF24/2.8、EF35/2 を買ったのでした。


時は流れて、分不相応にもフルサイズ５Ｄが手に入ってから、
もう一度 28mm の単タマが使いたくて気になっていました。
でもそんなに急ぐこともないとも思っていたところ、
28mm もいいタマに当たれば F2.2 からまともに写りますよとサンプルつきで見せてくれる親切な方や、
今ならアメリカからの逆輸入でお得ですよと教えてくれるおせっかいな方々のサポートで、
ポチッとしてしまったのでございます。

今度はよほどのことがない限り、手放さないような気がします。







開放でもピントチェックをして見ました、２枚ともクリックで拡大します（1440*960 Pixel）






カメラは５Ｄ、撮影は三脚に乗せて開放（Ｆ1.8）で撮っています。
光源は、パナボール（昼光色）。

上段は、オリジナルをそのままリサイズしています、周辺減光がわかります。
下段は、中央部分を等倍で切り出しています。アトピン状態と、ピンの甘さが確認できます。