広島県 庄原市 高暮ダム

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ここは広島県の山奥（旧比婆郡高野町）、島根県の県境付近、人を寄せ付けぬ地に建設された
戦前では６番めに高いとされ「日本の近代土木遺産～現存する重要な土木構造物２０００選 」に選定されているダムです。

道はよくないとの情報がありまして、心して向かいました。
R432（400番台の割りになかなかの快走路）を通って島根県から広島に入り、
県道456に入ると十分注意しながら進むと程なく到着しました。
確かに細い道ですが、最悪という印象ではありません。
よくある山の中の林道で、舗装されていますから、まあ何とか普通には通れました。

さてその戦前という触れ込みのダムですが、1949年竣工とはちょっと変ですね、
確認しましたら、1940年着工、途中お休みがあって1949年竣工ということで、戦前扱いのようです。

# 1940年といえば、個人的には思い入れのある年で、
# フォーワードシフトが後に下がって、なおかつスキャロップはそのままという、絶妙の仕様の期間が
# 約二年間続きます、そのど真ん中の年が1940年、1940年物の Martin と聞けば心穏やかではありません。
# ギターの話でした （＾＾；

通常あまり事前調査はせずに行くのですが、ダム便覧を見ていたら、
「2008.09.03 高暮ダム湖畔に、昭和戦争時のダム建設工事中に死亡した韓国・朝鮮人の慰霊のために設置されている「高暮ダム朝鮮人犠牲者追悼碑」に ・・・」という下りがあり、
こりゃまたもしかしたら厄介なところかもしれないという思いを抱きながら到着しました。

確かにそれらしい碑がありましたが、意識的に目を避けて、直視できていません。
別途「殉職者慰霊碑」というのもありまして、こちらは日本人向けなのかもしれないと思いながら目をそらせています。

そこまでであれば、あまり問題はなかったのですが、帰宅していろいろ調べていると
とんでもない史実を読んでしまうことになりまして、正直、手足が震えました。
高暮ダムはその堤体に人間が埋まっているとされ、ダムサイトでは白骨が見つかる事もあり、
現在でも建設当時を知る人は、このダムを白骨ダムと呼ぶことがあるそうです。

興味ある方はご覧ください、お寺のサイトのコンテンツの一部です。
http://www.saizenji.com/page005.html

こちらは、「ふるさと村高暮」のサイトの中のコンテンツ、なかなかよい教材だと思いました。
私もしっかり歴史の勉強させていただきました。
http://kannosekyo.com/dam/dam_outline.html


私は、社会的問題を話題にすることが目的ではありません、むしろそんなややこしいことは避けて、
のほほんと風景写真を撮りながら、感じるところを書き綴っているに過ぎません。
誤解を招いていけませんので、この手の話はもうこれっきりにしたいと思っております。