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Canon EOS 20D / Canon EF-S 10-22mm F3.5-4.5 USM 奥谷池は上下2段の棚池です。その奥谷上池は堤高が22mとされていてダム扱いなのですが、ダム便覧に掲載されていません。考えられるのは竣工が江戸時代以前ではないかということです。 基本的にはダム便覧に準拠していこうと思っていますのでこの池は対象外です。ですが、久米南町は最初ということ、対象外が一箇所だけということ、場所はすぐ判るということ、そんなこんなでとりあえず行くだけ行ってみようかということで赴きました。 舗装道路の脇に車を停めてスパイク長靴に履き替えて歩いていきます。 下池はすぐに見えてきましたが、目的地は上池なのでそのまま進みます。なんとなく進んでいくと堤体らしきものが見えてきます、立派です(一枚目)。どちらかというとダム下から見上げるのがスキなので、意気揚々とダム下に到着しましたが、天端まで行くルートがありません。一旦引き返せばあるのかもしれませんが、しばし考えてスパイク長靴の威力に任せてそのままブッシュの堤体下流面右岸余水吐のそばを強行登坂して行きました(2枚め)。かなり無理があると思われますが、半分も登れば引き返すのはもったいないというか癪に障るというか、ヤケクソの強行突破を試みて、やっとたどり着いた天端で迎えてくれたのは四輪車の轍、それも比較的最近の。これは参った、これほど苦労して登ってきたのに、楽々と車でここまで来れたのですね、がっくしと力が萎えました(3枚め)。 石碑らしきものを探しましたが全くありません、余水吐きは左岸右岸両側に設置されていました。 天端から見下ろすと下池が見えます(4枚目)、また舗装道を登ればこの上池(ごく一部分ですが)を俯瞰する事もできます(5枚目)。 何とか竣工の手がかりを探そうと今度は下池へ向かいます。 Canon EOS 20D / Canon EF-S 10-22mm F3.5-4.5 USM 下池の堤高は低いです、目測ですが10mもないです。目の前には水田が延びています。 ふと気がつけば天端の端(左岸側)に何かあります、お地蔵さんです、石碑ではないですがよ~く見ていると何か彫られています。土や枯れ葉で埋まっている部分を少し掘り返してみると何かかかれています。 「明治二十年起工、同廿一年十月成工」と読めます。明治20年というと1887年です。これが下池だけなのか、上下の池両方を指すのかはよく分りませんが、おそらく両方のことではないかと思われます。農政局のデータによると奥谷上池の完成は1800年以前とされています、役場の台帳は大正時代と記載されています、何がなんだか分りませんが少なくとも明治以降の竣工と考えてよいのではないでしょうか。 位置:北緯34度56分44秒、東経133度56分14秒
by cantam
| 2010-12-05 05:41
| ・アースダム、堰、堰堤
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